標茶町の別寒辺牛湿原のPF第一幹線林道

更新日:2011/11/29
標茶町の別寒辺牛湿原の中を迷路のように林道が通っていますが、20kmを越えるロングダートのPF第1幹線林道を
除くと未整備か廃道に近い状態となってしまいました。
それでも、PF第一幹線林道は日本では珍しい広大な湿原の真ん中を走ることができます。嬉しいことに平坦な湿原の中の道なのでアップダウンが殆どありません。
別寒辺牛湿原は丹頂鶴の営巣地なので、初夏、運がよいと丹頂鶴の雛鳥が見られるかも知れません。
別寒辺牛湿原

PF第一幹線林道は別寒辺牛湿原のただ中を通るので、雨天の後には冠水をして通れなくなることもあります。
晴れた日でも水量が多いので、別寒辺牛川と支流は道に水があふれそうに見えます。
別寒辺牛湿原は1993年(平成5年)にラムサール条約に登録されていますので、野鳥がおおく生息しているのですが、釧路湿原などと比べると、核心部分には遊歩道や展望台はほとんど無く、またカヌーの乗り入れも制限されていることから、観光客はほとんど訪れません。
植樹された森

ほとんど観光客の立ち入らない地域なので、原始の北海道が堪能できると言いたいところなのですが、パイロットフォレスタルがあるので樹木のほとんどは植林された人工の植物です。
このため、植生は北海道の本来の植生とは大きく異なります。
支線は廃道

別寒辺牛湿原の中には編み目の様に林道が設けられていたのですが、ほとんどの支線は未整備のまま置かれ、廃道状態となっていました。
湿原の核心部分

PF第一幹線林道を走っていると、小高い丘を幾度か登り下りします。丘からは湿原を見下ろすことが出来ます。
国道44沿いの湿原

PF第一幹線林道から離れますが、別寒辺牛湿原は標茶町中茶別から厚岸湖にかけての広大な面積に広がっています。
PF第一幹線林道を通り抜けて厚岸市街に向かって進むと国道44に出るのですが、国道の南側には別寒辺牛川と支流がゆったりと流れています。
標茶町の別寒辺牛湿原のPF第一幹線林道の地図