自転車道路を飛び出して、一般道路を走ってみませんか?

自転車道路は快適で安全に走れますが、ときにはそこを飛び出してみましょう。一般道には、人と出会い、自然の風を感じることが出来ます。何にも束縛されず、ただ自分の足だけを頼りに前へ進んで行く。サイクリストならそうありたいもの。
ここで紹介するルートは出来るだけ自転車道路を含まないようにしています。日本各地の中で、比較的交通量が少なく、自転車でも快適に走れる道を景勝地やレジャースポットなども含めて組み合わせてみました。

北海道
日本でありながら日本らしくないのが北海道の魅力です。特に道北と道東のエリアは地平線までペダルをこぎ続けられます。
しかし、北海道の気候は夏でも厳しく、釧路や根室などの太平洋沿岸、紋別や網走などのオホーツク海沿岸では、雨の日などは日中の最高気温が10℃を下回ることも珍しくありません。また、フェーン現象が発生したときなど、希に最高気温が36℃を超えることもあります。真冬並みの装備と炎天下の装備と、2つの装備がないと、北海道を快適に走ることは難しいでしょう。

東北
福島県は東北地方の入り口に当たります。古代は白河の関が陸奥(みちのく)の始まりで、平安王朝以来、白河の関といえば陸奥を思い浮かべるようになります。平安時代の能因(のういん)法師、鎌倉時代の初期の人の西行、江戸時代の松尾芭蕉など、当代一流の文化人が白河の関を訪れています。
会津盆地は最澄や空海が活躍をしていた平安時代以来の陸奥の文化と経済の中心地でした。磐梯山や猪苗代湖などの自然の美しさを見られる場所でもあります。

関東・甲信越
広闊な関東平野の中でひときわ目立つ山が筑波山です。深田久弥著の「日本百名山」のなかで1500m以上を掲載の基準としている中で、開聞岳とともに1000m未満の標高で掲載されています。筑波山は関東平野の中央、やや東寄りにあるので、どこに住んでいても見えます。
茨城県北部の山岳地帯の標高が1000mそこそこなのに比べて、栃木県や群馬県の北部の山脈は2000mを遙かに越える高さを持ち、山容も険しいです。

九州・沖縄
沖縄本島は自転車で廻るには手頃な大きさなので、全島がサイクリングの道と言っても良いでしょう。
世界遺産に登録された沖縄県のグスクとその関連遺産は、本州などで見慣れた城郭とは違っていて面白いので、本島の南部に点在する城をつないでサイクリングを楽しめます。また、本島の中部なら東海岸の海中道路と勝連城、中城城など城と走って楽しい道の組み合わせも可能です。